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市山くじらや 

若手工芸家国内外派遣研修制度

今月は若手工芸家国内外派遣研修制度のH23年度派遣研修報告会、交流会に
九州電力福岡本社まで行ってきました。
この制度の概要は九州で工芸に従事している人を対象に、
国内外での研修への派遣のバックアップをするというものです。
H8年から始まって、H23年度までの間に、計53名の研修生がいます。
応募は通常毎年4月に始まるので、興味のある方はHPをチェックされるといいと思います。
(選考は書類提出の後、外部からの有識者を選考委員に招いての面接で、研修内容の確認や審議によって行われます。)
・・というわけで、私はH15年度の研修生(研修先:主にポルトガル)OGとして出席してきました。
この年に一度の集まりは、研修生同士が交流することで、
この制度の意義がもっと深まるのではないかということで数年前から始まったものです。
内容はというと、まず前年度の研修生の研修報告と、今年度の研修生のこれからの研修内容の発表があり、
これを受けて研修担当者、選考委員、研修生のOB、OGとの質疑応答、
または講評を交えながらそれぞれの意見交換や情報交換など多岐にわたります。
これをきっかけに天草の陶芸展にお誘いして参加に繋がった陶芸家の方もいらっしゃいますし、
陶芸以外の工芸に携わる方とお話が出来たり、刺激になることもあり、なるだけ参加しようと思っています。
私の研修体験も記憶を辿りながら追々、ときどきのペースでブログにしたい気持ちもありますが
それはまたの機会に・・・。

今年は養蚕や肥後象嵌、絵付師の方のそれぞれの報告、興味深いお話が伺えました。
養蚕の研修を終えられた方は今、糸島で養蚕からの糸作りを桑を育てるところから始めているとか。
いろんな人がいろんなものを作ってるんだな、という当たり前だけどそれぞれの物語が励みになること、
それと、この日はちょうど山笠で、博多の夏の空気もお土産に帰途につきました。
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ある夏の日の朝
by ichiymakujiraya | 2011-07-27 21:48 | 陶芸