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市山くじらや 

天草大陶磁器展 アマクサローネ 2018⑤

11月4日の続きから。
この日の夜はAMAKUSA陶磁器コンテストの表彰式
と懇親会があり、多くの出展者や関係者が集まりました。
私は入賞しませんでしたが作品を評価した根拠、考え方を公にすることは、
自身の作品を提示するよりも難しいことかもと思わせる
審査員の方々の講評が毎年の楽しみで、今回もグランプリの選考理由を興味深く聴きました。
審査委員として陶芸家では小川哲男氏、金憲鎬氏も加わっていただいていて、
その後の懇親会は、陶芸のお話を伺える恵まれた機会ですし、
なによりお会いすること楽しみにしています。
講演会を聴けなかった古武道家の甲野善紀氏に
普段の身体の使い方のことで助言をいただけたり、
他にも色んな方たちとの濃い時間はあっという間に過ぎました。

あっという間に夜が明けて翌11月5日
日比野克彦さんの公開制作の日。期間中最後の企画。
天草陶石を使うということで会場は丸尾焼さんの中庭で、
昼過ぎに見に行くと陶磁器展出展者も何人か来ていました。
見学者とぽつぽつと話しながら手を動かしていて、
私が作るときには規制をかけているポイントを外し、
焼きあがるポイントは外してない感じがするなとか
慣れからの自己規制に無意識になってたかもとか
自分と重ね合わせながら、変容していくカタチを見てました。

その時の作品は見学者との会話を経て「数字って何だろう」
っていう仮の?タイトルがつけられていました。
公開制作は窯の中で半永久的になる前のやわらかな短い時間に立ち会える場。
焼き上がりが楽しみです。

この日、アマクサローネは陶磁器展より一日短い会期のため最終日。
陶磁器展閉店後は搬出の手伝いとして
私はミシマ社のブースの本の梱包作業を。
器の搬出作業で器を触るのに似て、
搬出で触れる本はひと仕事終えた感があり、本屋さん気分を体験。
マクサローネの出展者も解散、掃除まで終えた
市民センターのぽっかり空いた場所で実行委員みんなで記念撮影しました。

そのまま遅めのご飯を食べに行ったら
これからのこと話したりして、軽くのはずが場所を変えて長い夜。
アマクサローネのこと、私の仕事のこと、ずっしーんときた夜でした。
天草大陶磁器展 アマクサローネ 2018⑤_e0203580_17513393.jpg





by ichiymakujiraya | 2018-11-28 00:35 | 陶芸